お正月を写そう

 

 

 

 正月。
 博麗神社にて雑煮を食らう妖あり。
 ひとつは伊吹萃香といい、ひとつは射命丸文という。
 それらを傍観するのは雑煮を振る舞う博麗霊夢であり、更なる傍観者の霧雨魔理沙と稗田阿求はそれらの光景をまたぼんやりと眺めている。
 呑気なものだった。
「あー」
「あー」
 美味しいらしく、妖二名が恍惚とした笑みを浮かべる。
 霊夢はそれらの笑みに顔をしかめ、食べ終わったら早く帰れよという不躾な視線を臆することなく食らわせる。
 だが、妖たるものそのような些事に付き合うほど狭い了見は持ち合わせていない。ただ漫然と雑煮を食い、餅の柔らかさと出汁の深さに感じ入るばかりである。
 空は青く、大地は白い。
 白染めの境内に、仲睦まじくかまくらに籠もっているのは魔理沙と阿求だ。妖と同席するほど肝が据わっていない――というわけもなく、単にかまくらの暖かさに惹かれているだけである。二人ともが、だ。
 七輪の上に置かれた餅がぷっくりと膨らみ、雪に埋めた冷凍みかんを冷たい冷たい言いながら懸命に頬張っている。
「う、ひゃっこい」
「そんなに急いで食べるからですよ……」
 唇にみかんを引っ付けて涙目になっている魔理沙を、阿求が呆れまなこで見つめている。赤くかじかんだ手には冷たいみかんが鎮座しており、阿求は痛む素振りも見せずにぱくぱくとみかんを口の中に放り込む。
「あー、そんなに食べるなよー」
「たくさん食べたじゃないですか」
「まだまだ食べるんだよ!」
 狭いかまくらの中でみかんを奪い合う二人に、霊夢は人知れず嘆息する。あのみかんは霊夢が手に入れたものだ。それを我が物のように扱おうとは、傲慢に過ぎる。ひとつお灸を据えるべき頃合だろうと思うのだが、かといってこれら妖から目を離すことも躊躇われる。
 八方ふさがりだ。
 仕方がないから、霊夢は雑煮に手を付けた。
「あったかいわ……」
 ほっとする。
 いつの間やら酒に手を出し始めた妖どもはさておき、霊夢はぼんやりとお椀の熱を手のひらで掬う。温かい。冬にあって、温かさを覚えるのは良いことだ。安心する。
 降り積もった雪は天空より降り注ぐ日の光を跳ね返し、強烈な照り返しに霊夢の目が曇る。強すぎる日差しは瞳を焼き、都合の悪いことに空には雲のひとつもありはしない。
 目を瞑ろうにも、生憎と銀色の世界は美しかった。
 一度見たものを忘れない能力がないものは、わずかでも長くこの情景を目に焼き付けたいと願う。
 だから、霊夢は眩い景色にも目を閉ざすことはなかった。
「良い笑顔ですねえ」
 真横から微笑ましい声が聞こえ、霊夢は咄嗟に妖たちが屯している方を向いた。
 彼女らは彼方から酒を身体に染み込ませているが、頬が朱に染まっている他は酩酊している様子もない。妖に相応しい強靭な能力の欠けらも欠することなく、ただただ気持ちよくなるままに酔い潰れている。
 羨むべきか呆れるべきか、一端の酒豪たる霊夢も判断に迷う。
「霊夢ー、もっと雑煮ー」
「手前で掬いなさい。手はあるんでしょう」
 唇を尖らせる萃香は、冬だと言うのに変わらず薄着のままである。文もまた丈の短いスカートを履きこなし、大いに素肌を晒しても寒気を感じているようには見えないから奇妙な話だ。
 人形を操る魔法使いは、寒暖に強いと聞く。
 そればかりは、素直に羨ましいと思えた。
「珍しいですね」
 文が、霊夢の顔を覗き込む。
 背中の黒い羽がはたりと揺れ、前髪の角度を変える程度の風が泳ぐ。文の手にあるお椀には、まだ中身が残っている。そこからほのかに立ち昇る湯気は、文の羽が送る風に傾き、瞬く間に無色透明な空気に溶けた。
 萃香は、文句を言いながらも卓袱台の鍋から雑煮を掬っているようだ。
「何が」
「あなたが、無防備な姿を晒すのは」
 にやり、とほくそえむ鴉天狗が何を考えているものか、霊夢には量りようもない。ただ、霊夢がいつになく弛緩している様子を見、面白がっているであろうことは何となく予想できた。
「まあ、ね。お正月だし。楽しく行きましょ」
「お酒、飲みます?」
 どこからか徳利を取り出す文に、渋い顔をしながらも、霊夢は常備しているお猪口を差し出した。
「酔い潰して、後片付けを押し付けようとしても無駄だからね」
「何を仰る。鬼同様、天狗もまた約束事には煩いのですよ。約束は守ります」
 全く信用ならない文の弁もまた、聞き慣れたものだ。
 萃香はまだ鍋の中から雑煮を掬うのに一所懸命らしく、時折「もちが、もちがー!」と喚きながら立ち食い雑煮に明け暮れている。
 確かに、雑煮の餅は力自慢の萃香みずからが突いたものだ。臼の中にある餅を混ぜていたのは文、となれば彼女たちがここに居座っている理由はおのずと見えてくる。
「どれだけ食べるつもりなのかしら……」
 かまくらに潜み、餅とみかんを食らっている人間にも牽制を仕掛け、誰もが霊夢の諫言を無視したところでようやくお猪口に注がれた酒を呷った。
「――、――ぅ」
 脳が、くらくらする。
 度が強すぎる。
 文を睨む。
「滅多に入手できないお酒ですよ」
「酔い潰れない、て言ったでしょ」
 それが意地だ。
 勝ち誇ったように微笑んでいる、天狗の鼻をあかさなければ。
 博麗の巫女である以上、妖怪に遅れを取ることは許されない。
 概ねそれは霊夢の矜持によるものだったが、霊夢が現博麗の巫女であるならば、紛れもなくそれは博麗の意志であった。
 霊夢は、空になったお猪口を再び文に突き出す。
 心なしか頬が火照っている気もするが、気取られると面倒だから平静を装う。だがその虚勢すらも見抜かれているような微苦笑にかちんときて、霊夢は苛立たしげに酒を催促する。
「さあ、そんなん何ともないから早いとこ注げばいいじゃない!」
「お酒も無限じゃありませんよ?」
「さんざんお餅食べたじゃない」
 ぐい、と突き出されるお猪口の勢いに押され、文はやむなく徳利を傾ける。霊夢もすぐにお猪口を啜ることはせず、片手に据えられたお椀の中を覗き込む。
 口を開けば体内に冷気が浸透する寒空の下、お椀に込められた雑煮はあっという間に生ぬるくなった。お猪口を置き、箸で餅を突付くと、まだそれなりの硬さは保っている。
「もちがー!」
 何かと喧しい萃香はさておき、霊夢も食べ飽きるくらいに食べた餅を啄ばんだ。
「……むぃー」
 萃香特注の餅であるから、これまたいやに伸びる。
「あ、面白い顔」
 撮られた。
「あんひゃねえ……」
「ご安心を。脅迫材料にするつもりはありませんから……まあ、材料にもならないでしょうけど」
 カメラを膝に乗せ、文も残りわずかとなった雑煮を啜る。
 鴉さながらに餅を啄ばむ文は、やたら伸びる餅にも手こずることなく器用に噛み切って飲み込んでいく。未だに餅と口とを切り離せない霊夢を嘲笑うように、文は空になった器を抱えて立ち上がった。
「ごゆっくり」
 捨て台詞を残し、鍋を独占している萃香のところに向かう。
 程無くして、居間から誰かが喚き散らす声が聞こえたが、ようやく餅を噛み切れた霊夢にとってそんなことはどうでもよかったのであった。
「はぁ……」
 堪能する。
 何事もなく過ぎる時間の愛しさと来たら、弾幕なぞに興じて大雪の中に墜落する蛮勇とは比較にならない。
 傍らに置かれたお猪口と徳利には、まだ相応の酒量がある。
 妖が勧める酒はきつい。
 霊夢や魔理沙は慣れたものだが、それでも、生態からして異なる妖と真っ向から勝負するのはかなり厳しい。文は鴉であり、萃香に至っては鬼だ。鬼は酒で出来ていると言っても過言ではない。酒に酒を混ぜたところで、ちゃんぽんになるだけである。
 霊夢は、ひとまずお猪口に注がれた酒を呑み、こめかみに杭が打ち込まれたような衝撃を味わった後、かまくらに閉じこもっている人間たちに目を向けた。
「阿求に飲ませたら、口から火が出そうね……それとも、顔からかしら」
 ひっく、としゃっくりが出た。
 かまくらからは、黄色い声と呼ぶにはいささか乱暴に過ぎる会話が漏れ聞こえる。冷凍みかんの奪い合いから膨れ上がった餅の奪い合いに転じた彼女たちに、掛ける言葉のひとつも見当たらないが。
 彼女たちの会話を不本意ながら盗み聞いてみると、略奪に次ぐ略奪の経緯はこれこれこういうことであるらしい。
 かまくらを築いたのは魔理沙で、阿求はそこに居候している形となる。つまり家主である魔理沙の命令に従わず、傍若無人に振る舞う阿求に魔理沙はたいそう憤慨している――という。
 多少なりとも口が悪い魔理沙と、上品そうでありながら実に含んだ言い方を好む阿求の口論となれば、それはもう筆舌に尽くし難い応酬であるため、霊夢はあえて彼女たちの闘争に口を挟むことはなかった。ただ、うるさいなぁ、と手酌酒を呷りながら思うばかりである。
「……ぅぷ、あー」
「あら、かなり飲まれるんですね」
 文の台詞に、赤らんだ顔を向ける。
 天狗は大事そうにお椀を抱え、よいしょと霊夢の隣に腰掛ける。霊夢側に引き寄せられた徳利を己の側に引き戻し、どこからか取り出した枡の中になみなみと酒を注ぐ。
 居間からは、意気消沈した萃香が肩を落としながら縁側に座り込む。何やらこちらでも確執があったようだ。萃香のお椀に雑煮の影も形もないことからも、その勝者がどちらであったかが窺える。
 というか、もう雑煮ないのか。あれだけ作ったのに。
「……あんたら、雑煮食べすぎ」
「いいじゃないですか、お手伝いして差し上げたんですから」
 枡の角に唇を押し付け、上品に喉を鳴らしながら酒を呑む。
 射命丸文。
 外見こそ霊夢と大差ないけれど、実体は鬼が幻想郷に存在した千年以上前から生きている鴉天狗である。
 魔性の美、と語るにはいささか人間味に溢れた表情を浮かべる天狗に、霊夢は若干胡散臭いものを覚えた。
 半眼で睨まれていることに気付いた文は、枡を手のひらに添えたまま曇りひとつない黒瞳を霊夢に向ける。
「ん。どうかしました?」
「いや、人間みたいな格好してるけど、あんたも妖怪なんだなあと思って」
「何を今更」
「いやまあそうなんだけど」
「でも、そうですね」
 枡の中にある酒を揺らし、その透明な海に浮かぶ自身の顔を覗き込む。どこぞの寓話にはあるかもしれない、真実の顔が湖面に浮かび上がるようなありふれた展開にはならなかったけれど。
 文は、静かに話し始める。
 かまくらは、家主と居候の軋轢により崩壊の危機に晒されている。
 平和なことだ。
「人間と似ていた方が、人間と妖怪の違いがより明確になるでしょう?」
「まあ、外身と中身の差が明らかにはなるわよね」
「でしょう。だから、多くの妖怪は人間に擬態しているのです。別に異形であっても構わないわけで、そちらの格好になればより大きな力を行使できるという方もいらっしゃいますが、幻想郷にいる限りはあまり執着するところでもないかと」
 霊夢を窺い、彼女もまたそれに答える。
「妖怪の宝庫だからね、ここ」
「えぇ、全く」
 間を置き、文は枡を空ける。
 いびきが聞こえたかと思えば、その主は探るまでもなく萃香のものであった。雑煮が尽きたと知るや、すぐに愛想を尽かして眠りに就いたらしい。後片付けの盟約を失念したわけでもあるまいに、債権者の霊夢の眼前でよくもまあこれほど豪快に惰眠を貪れるものである。
 眉間を押さえてこうべを垂れる霊夢に同情したのか、文が霊夢の背中を優しく撫で回す。その手を鬱陶しげに振り払われても、文は嫌な顔ひとつせず雑煮に手を伸ばす。
 霊夢の雑煮も、残るはだし汁のみとなり、いくら探しても餅も鶏肉も麩も三葉も見当たらない。実に寂しい。けれども、隙を突いて文の雑煮に箸を伸ばそうとも、幻想郷最速を謳う鴉天狗には如何に霊夢と言えども歯が立つはずもない。
「――取ったッ!」
「甘い」
 かくて朱塗りの箸は空を切り、返す刀で文の羽ペンが霊夢の額に浅く突き刺さるのだった。
 阿呆、と書かれる前に身を引き剥がし、やけっぱちに汁を呑む。冷めただし汁は、鉄の味に似ていた。
「……けち」
「働かざるもの食うべからず、勝てば官軍ですよ」
「全く、減らず口ばかり叩くんだから」
 嘆息する一方、霊夢の手には文が保持していた徳利がある。
 ただでは転ばぬ霊夢の根性に文は心から平伏し、霊夢のお椀に鶏肉をひとつ放り込んだ。多少筋張っているものの、ご馳走であることには代わるまい。
 はじめ、きょとんと目を丸くしていた霊夢だが、「いいの?」と尋ねて文が首肯した一秒後、至福の笑みを浮かべながら雑煮の残滓をかきこんでいた。
 同時に徳利のまま酒を呷り、その度数に頭がやられ、後ろ向きにばたんと倒れ込んだ。
 あまりに唐突さに、誰も動けない。
 もとい、文しか霊夢に注目していない。
 鬼は寝、かまくらは揺れている。
「あ……ちゃー」
 文は、自戒の意味も含めて己の額を叩く。
 お椀と徳利は既に空っぽだったから、廊下に転がったところで大事には至らない。問題は霊夢の方だが、萃香に勝るとも劣らない深い眠りに落ちているのは、彼女の緩み切った表情を見れば簡単に分かることだった。
 寒空の下に大の字で寝入る豪快な巫女と、鬼。
 視線を返せば、雪原に悠然と構えるかまくらの中で醜い争いを繰り広げている魔法使いと、幻想郷の記憶。
「ふう……」
 枡に残された酒を呷れども、呑まれるような身体ではない。
 軽く酔いに浸れる感覚が愛しく、だからこそ霊夢にもその感覚を味わってもらいたかったのだが、あえて成功か失敗かを定めるならば、彼女が酔い潰れた時点で間違いなく失敗だろう。恨まれるに違いない。だが、それも一興だ。
 甘えたような吐息が喉の奥から漏れ、瞬く間に白く濁る。
 健やかな寝息と絶え間ない喧騒を音楽に、文は銀色の世界をその黒い瞳に縫いとめる。
 空は青く、大地は白く、鴉は黒い。
 どこからか、呑気な鴉の鳴き声が響き、それに呼応して魔法使いは咆哮する。

「元日――マスタースパーク!」

 かまくらが罅割れ、その隙間から閃光が漏れる。
 刹那、天上目掛けて極大の破壊光線が射出され、ごく自然にかまくらは木っ端微塵に砕け散った。
 はらはらと、一瞬のうちに蒸発した雪の欠けらが美しい。
「ダイヤモンドダスト……かな?」
 文は、成り行きのままにカメラを構える。
 かまくら跡地に佇む魔理沙と、へこり込んでいる阿求の両者を包み込むように舞い散る雪の粒が、ひとつの枠に収められた。
 誰かが何かを語る前に、シャッターは押され、一連の喜劇は新聞屋のカメラに刻み込まれる。
「うん、上出来」
 満足げに頷き、しばし光り輝く七色の雪に魅入る。
 はらはらと舞う粉吹雪の中に、七輪の火花がぱらぱらと躍る。
 餅は、既に限界を大きく超えた大きさにまで膨らんでいた。
「争いが起きるくらいなら……かまくらなんてものは、もう必要ないんだ」
 静謐に、腕を掲げた魔法使いが告げる。
 マフラーが揺れ、遠い笑みを浮かべる魔理沙の顔面に、それなりの硬さを誇る雪球が突き刺さった。
 稗田阿求、渾身の一投である。
「し……死ぬかと思いましたよ! あなた民間人の前で何してくれてるんですか!」
「元日ますたーすぱ」
「説明はよろしい!」
「……ふ、余所見をしていていいのか?」
「な……ッ!」
 魔理沙の瞳が束の間にきらめく。
 標的は七輪の上にある餅であり、両者の視線が交錯する一秒前に箸は既に振るわれていた。
 元日マスタースパークが、単に癇癪を起こした末の愚行でないことを阿求は理解している。全ては伏線である。今この瞬間に起こり得る全てのことは、霧雨魔理沙が勝利するための布石なのだ。
 みなが克目する。
「盗った――!」
 がぎん。
 箸が、膨れ上がった餅に突き刺さった。
 ただし、一膳ではない。一本だ。
 加えて、音も重い。
 更に言うなら。
「……え?」
 傍観者の立場に落ち着いていた文は、己が黒髪の隙間を縫うように射出された一本の箸の存在を知覚した。
 後方から彼方へ、七輪の網を丸ごと貫くような勢いで、朱塗りの箸は風船のごとく膨らんだ餅を突き刺し――結果、破裂という末期に至らしめた。
 戦慄する。
 漁夫の利という言葉では生ぬるい、第三者の鮮烈な宣戦布告に誰しもが凍り付いた。
 そして、投擲者が起き上がる。
「……あんたらぁ……」
 赤ら顔の巫女は、その指にもう一本の箸を握り締め、轟然と冬の空の舞い上がった。
 きらきらと、舞い散る雪の欠けらを吹き飛ばしながら。

「それは、私が用意したもんだって言ってんでしょうがぁ――!」

 博麗神社が鳴動する。
 三者三様、異なる理を生きる者たちが入り乱れ、そこはかとなく平穏な日々が巡る。
 文は、おもむろにカメラを構え、地鳴りにも微動だにしない萃香の鼻ちょうちんを一枚、次いで、鳥居の真下に君臨する、紅白色しためでたい暴君をその枠に収めた。
「良いのが撮れたなぁ……あぁ、でも」
 霊夢は、箸で摘まんだ餅を高々と掲げている。その背中が、やけに輝かしい。
 その雄姿を尻目に、文は後悔の念に苛まれていた。
 歯噛みする。
「元日マスタースパーク……撮っときゃよかった」
 光陰矢のごとし。
 全ては遅きに失し、萃香のちょうちんが割れ、割れた餅は霊夢の胃の中にすんなりと収められるかと言えばそんなことはなく、案の定、粘りがよすぎる餅が喉に絡まって死にそうになっていた。

 

 

 



OS
SS
Index

2006年12月5日 藤村流

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