月並みな言い方だが、初めて彼女を見た時、何か感じるものがあった。会社の給湯室、コンビニで弁当を買い忘れて、取り置きのカップ麺でも食べようかと足を運んだ時だった。
翌日も、彼女は給湯室に現れた。
時は無情に過ぎ、劇的なドラマも訪れぬまま、彼女は会社から姿を消した。
そうして、一年が過ぎたあたりだろうか。
高垣楓がCDデビューをして、その独特な雰囲気と圧倒的な歌唱力から世間の注目を集めるまで、そう長い時間は掛からなかった。
初出:2012年5月28日 藤村流 |
THE IDOLM@STER シンデレラガールズ 二次創作小説 |