半熟な月451.キャッチボール/超弩級ライズボール アルク「あれ、どっか行っちゃった」 志貴「……(馬鹿力……)」 452.キャッチボール/弾幕薄いよ シエル「行きますよ。そぉーれっ」 志貴「せ、せんぱい! 同時に3個4個投げるのは反則だっ――痛ッ! 痛い!」 453.キャッチボール/ファイアーボール 秋葉「では、しっかりと受け止めてくださいね。――せいっ!」 志貴「(ズバッ!)ぐ――ずあっ! 秋葉燃えてる! 燃えてるから! 熱奪ってるから!」 454.キャッチボール/小学校のときは性別を偽って野球の試合に出てたとかそんな感じ 翡翠「……それでは、失礼を致します」 志貴「ああ、でも無理はしなくていい――」 ズバァン! 志貴「――か、ら」 翡翠「? 志貴さま、何か仰いましたか?」 志貴「――あ、いや……なんでもない。ところで、翡翠って野球うまいんだね……」 455.キャッチボール/レッツドーピング 琥珀「それでは行きますよー」 志貴「……うん。その前にさ、袖にしまった注射器を見せてくれないか」 琥珀「あはは、志貴さんってば面白いこと言いますねー」 志貴「いや、冗談じゃなくて」 456.キャッチボール/大きめの鈴 コロコロ……。 レン「にー」 志貴「……やっぱり猫じゃなー」 457.キャッチボール/不純な動機も、突き抜けさえすればむしろ純粋 レン「…………」 志貴「よし。レンもキャッチボールがやりたいみたいだから、どうにかして体操服(この場合ブルマ的なものを指す)を手に入れなければ……」 琥珀「――志貴さん、わたしをお呼びですか?」 志貴「! 呼んでない呼んでない!」 琥珀「ふふふ、心配はご無用ですよー。決して秋葉さまのお耳には入れませんから」 志貴「……(それが信用できないんだよ……)」 458.キャッチボール/需要がない さつき「……わたしなら、遠野くんに言われればすぐにでも着ていくのに……」 有彦「俺が言うのも何だが、おまえって案外手段を選ばんよな……」 459.キャッチボール/直火焼き 鮮花「それでは、行かせて頂きます……!」 幹也「(ズバッ!)っ――あ、熱い! っていうかこれさっきもやった――!」 460.キャッチボール/見てはいけないもの的な、なにか。 幹也「……橙子さん。キャッチボールするのはいいんですけど、その足元にある匣は一体……」 橙子「ん? ――ああ、一応私は魔術師ということになっているからね、自分が前線に出て戦うタイプではないんだ」 幹也「はあ」 橙子「そこで、だ。今日は私に代わってこいつがお相手するよ(ガコッ)」 幹也「コイツって。あの、橙子さ…………え、えぇぇ!?」 461.キャッチボール/ボールですらない 凛「行くわよ、Funf, Vier, Drei 士郎「ば……! 宝石投げつけてくる奴があるかぁぁぁ!」 462.キャッチボール/ミスター陳は無関係 凛「失礼ね。わたしそんなに浪費家じゃないわよ」 士郎「……へ? そ、それじゃ、先程の人間を殺しかねない弾丸の数々は……」 凛「あー。あれはね、怪しい中国人からお父さんがもらってきたパワーストーンよ」 士郎「……もしかして、それホンモノだったんじゃないか?」 463.キャッチボール/鬱憤ばらし 凛「さて、落ち着いたところで次行きますか。――Anfang 士郎「ちょ、おい! どうしてボールを握った左腕が神秘的に輝き始めるん――」 凛「――Fixierung, Eile Salve ダダダダダダダダダダ……!! 士郎「ガンドじゃないかよぉぉぉぉ――! うわぁぁぁぁ……!」 464.キャッチボール/前科一犯 セイバー「……血が、騒ぎます」 士郎「うん。興奮するのはわかるけど、エクスカリバーで打たないようにな。斬れるし」 465.キャッチボール/現行犯未遂 セイバー「ご安心を。わたしが打撃に用いたのは剣ではなく鞘ですから」 士郎「そっか。それなら安心だ――――て、セイバーはどうして俺を見てるのかな?」 466.キャッチボール/愛の千本ノック 桜「そ、それではっ! せんぱい、行きまーす!」 士郎「おー。……うん。このくらいがキャッチボールには丁度いいなあ。遠坂はそのへん加減がきかなくてなー」 桜「そうなんですか?」 士郎「そうそう。この前だって何を考えてんだか、ボールと一緒にガンドも撃ち込んで来たんだぞ? 遠坂曰く、『これくらいじゃないと甲子園には行けない』とかいう話だけど、正直ワケがわからん」 桜「そうですねー。遠坂先輩の言うとおりですよねー」 士郎「……相槌おかしくないか?」 467.キャッチボール/砲撃 イリヤ「行くわよシロウ――!」 バーサーカー「■■■■■■■■■■――!!」 士郎「あのさ、イリヤ。バーサーカーのいる意味がよくわかんないんだけど……」 イリヤ「え? 見てわかんない? バーサーカー、ちゃんとボール持ってるしグローブも嵌めてるじゃない」 士郎「だから、それを含めて意味不明だと言いたいんだが」 バーサーカー「■■■■■■■■■■――!!」 ズガァン!! 士郎「投げるなっ! むちゃくちゃ地面えぐれてるじゃねえか!」 イリヤ「えー」 士郎「そう思うんなら、イリヤが投げてくれ。……俺、そんなに難しいこと言ってないと思うぞ」 468.オリンピック/アーチェリー選考もれ 藤ねえ「――士郎〜。わたしお腹へった…………て、あれ?」 桜「あ、おはようございます。藤村先生」 藤ねえ「……うん。おはよう、桜ちゃん。ところで、士郎の姿がどこにもないみたいだけど……」 桜「先輩は、遠坂先輩やセイバーさんと共にアテネへと旅立ちました」 藤ねえ「――え?」 桜「名付けて、『0泊4日・炎の弾丸ツアー2004』だそうです」 藤ねえ「弾丸?」 桜「弾丸です」 藤ねえ「……桜ちゃんはどうしてここに残ってるの?」 桜「言わなければ駄目ですか?」 藤ねえ「……言いたくなかったら言わなくてもいいよ」 桜「…………弓道があれば、わたしだって…………」 469.オリンピック/馬術 ギリシャ代表・ライダー(メデューサ) ライダー「行きますよ――――騎英の手綱 ペガサス「――――――――!」 士郎「そ、空を飛んで障害物を越していったぁぁぁ――!」 反則。 470.オリンピック/士郎実況扱い 二回目。 ライダー「気を取り直して、参ります――――騎英の手綱 ペガサス「――――――――!」 バキィ! 士郎「今度は障害物をぶち破ったぁぁぁ――!」 失格。 471.オリンピック/アーチェリー 日本代表・アーチャー アーチャー「――――I am the bone of my sword. ボン! 士郎「爆発したー!」 失格。 472.オリンピック/ハンマー投げ ギリシャ代表・バーサーカー(ヘラクレス) 士郎「さすがにバーサーカーを出してくるのは反則だと思うな……」 イリヤ「そう? ちょうどいいじゃない、雄叫びもあげるし」 士郎「雄叫びをあげるのがハンマー投げ選手の条件じゃないけどね」 イリヤ「まあ、順当に考えるならそうね。それを言ったらタイガもハンマー投げ100m投げられることになっちゃうし」 士郎「……藤ねえの場合、それが実際に有り得そうだからなー。つくづく謎な人だよ……」 イリヤ「人じゃないんじゃない?」 士郎「……言うなよ」 473.オリンピック/もしくは観客席に着弾 バーサーカー「■■■■■■■■■■――!!」 士郎「な、投げた……!」 イリヤ「だいぶ飛んだわねー」 セイバー「全部ファールですが……」 イリヤ「狂化してるんじゃこのくらいが妥当かしら」 士郎「つくづく意味ないな」 474.オリンピック/フェンシング アイルランド代表・ランサー(クーフーリン) ランサー「……なんで全身タイツってだけでフェンシングに出なきゃならねえんだ……」 しかも金。 475.オリンピック/槍投げ アイルランド代表・ランサー ランサー「やっぱり、オレと言ったらこれだよなこれ。それじゃあ、行くぜ……! 刺し穿つ とすっ。 士郎「刺さってる! 審判に刺さってる!」 ちなみに審判は偽物の心臓を持っていたので平気でした。 476.オリンピック/テコンドー 日本代表・遠坂凛 凛「……なんでわたしが」 士郎「いやいや。結構いいとこ行くと思うぞ」 凛「そりゃ、多少の心得はあるけどさ……。別にわたしがすすんでやる必要も」 士郎「金メダルを取ったあかつきには、政府から報奨金として300万とこれからの期待を込めて援助金が支給されるそうだが」 凛「会場はどこ? あ、士郎は対戦者のところに行って怪しいごま饅頭をプレゼントして来てくれない?」 士郎「……自分から振っといて何だけど、とんでもなく現金な奴だなおまえ……」 477.オリンピック/足技使いたち 日本代表・遠野秋葉 秋葉「…………」 凛「…………」 秋葉「……(できる)」 凛「……(できるわ)」 鮮花「……あの二人、できますね」 幹也「よくわかるね」 478.オリンピック/凛は銀でした 士郎「オリンピックに料理競技があればな……」 凛「あれってスポーツ?」 アーチャー「何を言う。料理とは格闘技だぞ。すなわち包丁を振るう業は己を切り刻み細く鋭く研磨する儀式なのだ」 士郎「く……。こんなところでおまえと意見が合うなんてな」 イリヤ「いずれにしろ、オリンピック種目に加わることは生涯ない訳だけど」 『…………。』 479.オリンピック/秋葉は金でした 士郎「でも惜しかったなー。あと少しで勝てるところだったのに」 凛「そうね。だけど終わったことをどうこう言うつもりはないし、それにあの娘ってば大胸筋が凄かったし余分なモノも無かったから、耐久力にも優れてたし動きやすさも特筆すべきものがあったと思うわ」 士郎「ふーん。遠坂がそんなに人を褒めるなんて珍しいなー」 セイバー「……そのように思えますか?」 凛「……あんまり褒めてもないんだけどね」 イリヤ「大体にしてリンも対等な条件だものね」 凛「…………。」 秋葉「――――っぇくしゅ」 志貴「? どうした?」 秋葉「あ、いえ……(……どうしましょう、決して看過できない悪魔の声が聞こえたのだけど……)」 480.オリンピック/卓球 ドイツ代表・衛宮切嗣 イリヤ「十二年前、キリツグはアインツベルンに雇われてオリンピックに出たことがあるの。その、固有時制御という稀有な魔術を見込まれてね」 士郎「……戸籍は?」 イリヤ「そんなのどうにでもなるわ。アインツベルンはオリンピック選手を輩出する家系だったんだけど、モスクワ・ロサンゼルス・ソウルの失敗を教訓とし、苦肉の策として外来の魔術師に頼ることになった。それがキリツグなの」 士郎「いきなり面白ファミリーになったなアインツベルン」 セイバー「……そしてわたしはキリツグのパートナーとしてバルセロナオリンピックに参加したのです」 士郎「セイバーの歴史まで面白くなってどうする」 481.オリンピック/不服だった 士郎「親父のパートナーって……卓球の相棒として? でも、オリンピックに男女混同のダブルスってあったっけ」 イリヤ「無かったわよ。まあ、それでもセイバーは問題なかったけどね。なにせ、現役で王様やってたときは十何年も男としてやってきたんだから」 セイバー「はい。その通りですシロウ」 士郎「……セイバー、なんか怒ってないか?」 セイバー「いえ全く。全然違いますよシロウ」 士郎「怒ってんじゃん」 482.オリンピック/ピンポン 士郎「ところで、その固有時制御ってどんな魔術なんだ?」 凛「簡単に言うと、カメラの固定と移動よ」 士郎「……カメラ?」 イリヤ「そう。役者の周りをカメラがぐるーって巧い具合に回るのよね」 士郎「だから、何の話だ?」 483.オリンピック/男子水泳800m自由形 イラン代表・真アサシン(ハサン・サッバーハ) 士郎「……あー、ひとりだけ左に大きく旋回してるよ」 セイバー「長いですからね、右腕」 484.オリンピック/男子体操個人総合 同じく真アサシン(ハサン・サッバーハ) 士郎「あ、片手だけで逆立ちしてる」 セイバー「意外に健闘してますね」 凛「見た目はなんか異様だけど」 士郎「……でも吊り輪は無理みたいだな」 イリヤ「クモの巣にかかったカマキリみたいね」 士郎「……イリヤ、それ適切すぎ」 485.盲点 凛「ていうか、どうして自分が不利になる競技ばっか選ぶのよ」 486.オリンピック/馬術2 イングランド代表・セイバー(アルトリア) セイバー「まさか、このような地で私の馬術をお見せすることになるとは……」 士郎「大丈夫か? ライダーからペガサス借りてこようか?」 セイバー「ご心配は無用です。戦うべきは己の心、そこに無駄な力など必要ありません。己の至らなさを馬にぶつけるなどもっての外です」 ライダー「――ならば、貴方はどのような種類の馬でも変わらぬ結果が導き出せると?」 セイバー「――愚問を」 士郎「いつの間に……。しかも勝手に話が進んじゃってるし……」 ライダー「でしたら、この私から貴方のためにかの有名な“うん○たれぞう”をご用意いたしましょう」 セイバー「……本当ですか?」 ライダー「無論です。まさか要らないとは言わないでしょう? 他ならぬ貴方が言い出したことなのですから」 セイバー「……く……」 士郎「……まあ、あいつに跨ったら普通に足つくしな……」 487.オリンピック/戦いとかはいいのか ライダー「もしそれを拒むというのなら、仕方ありません。“ウマゴン”に馳せ参じて頂きましょう」 士郎「え、来るの!?」 ライダー「はい。……聞こえますか、あの『メルメルメ〜』という優しい鳴き声が……」 士郎「本当に来てるな……。つーか、あいつも余裕で足がつくけどな」 488.オリンピック/黒桐の統計学 結局、普通の馬に乗ってます。 セイバー「……全く、何か含むところがあるとしか思えませんね……」 ギル「全くだな。正々堂々と勝負するという気が感じられん」 セイバー「ええ。たまには良いこというますね、ギルガメっ――」 ギル「む、どうしたセイバー。この我に見惚れるのが日常茶飯事とはいえ、そのように目を点にするのはかなり難易度が高いと思うのだが」 セイバー「い――今はそんな些末事をどうこう言っている場合ではありません! 一体その白馬をどうしたのです!」 ギル「む、これか? これはな、全国130万人の女子中学生にアンケートを取ったところ、約8割の人間が『白馬に乗った王子様に憧れる』との結果が出たものでな。つい。 我は相変わらず王なのではあるが、なに。王子が王になれば格も気品も増すというもの」 セイバー「いつの時代の調査結果ですか」 489.オリンピック/臨戦態勢 セイバー「とにかく、白馬がひどく疲れているので休ませてあげなさい」 ギル「なに? 我の鎧ごときで疲弊するとは、全くとんだ駄馬もあったものだな」 セイバー「それが通常です。何でも自分の尺度に当てはめて考えない」 ギル「ふむ。だがな、セイバー。おまえも鎧を着て騎乗しているではないか」 セイバー「……あ」 490.オリンピック/ザ・人外 アルク「さぁーて! さくさくっとメダル取っちゃうわよー!」 志貴「おまえは参加すんな」 491.オリンピック/例外の例外 アルク「でも水はキライだから水泳は出来ないわよ?」 志貴「水着着用済みのおまえが言っても説得力ないな」 492.オリンピック/新体操とか似合うと思うけど レン「…………」 志貴「ああ、そうだね。レンは……、水がどうとかいう以前に、動物ベースだから参加禁止じゃないかな……」 レン「…………」 493.オリンピック/柔道 晶「…………(ごくり)」 蒼香「なーんか変な想像してるな……」 494.オリンピック/レスリング 晶「…………(ごくっ)」 蒼香「また同じパターンか」 羽居「でも、レスリングの体勢ってイヤラシイよね〜。後ろから組み伏せたり、腰のあたりに手を回したり〜」 蒼香「うん、そうだな。十分にわかったから、口には出すな。晶が鼻血を出す」 495.オリンピック/陸上女子400m シエル「あのですね、遠野くん」 志貴「え、なんですか? そろそろ試合が始まりますよ」 シエル「それなんですけど、ここではパン食い競争などは行わないn」 志貴「カレーパンぐらい買ってあげますからさっさと走ってください」 496.オリンピック/陸上男子400m 言峰「――さて。行くとするか」 ランサー「……ちょっと待て。なんでおまえだけビキニなんだよ」 真アサシン「そういう貴方こそ、なぜ全身タイツなのだ」 言峰「仮面を被ったものに言われたくはないな」 士郎「……あんたら、もういいかげん走れ」 497.オリンピック/ブラックリスト 志貴「……どうして琥珀さんは会場に入らないんです?」 琥珀「いえ、だってほら……。最近は厳しいじゃないですか。ドーピング検査」 志貴「また関わってるんですかあんたは」 498.オリンピック/史上最強の裏方 志貴「そういえば、翡翠も会場では見かけなかったよな。一体どこにいたんだ?」 翡翠「私は、運営委員たっての希望で救急の業務に携わっておりました」 志貴「へえ……。こんなところにも名が売れてるんだな、遠野グループって」 翡翠「はい。仕事の内容としましては、主に指先を怪我された方の患部をちゅp」 志貴「断れ」 499.オリンピック/一般人 巴「…………みんな速いよなあ」 薪寺「そうだねえ」 氷室「やはりプロフェッショナルは格が違うな」 三枝「わぁ……」 500.オリンピック/シンクロニシティ アルク「ねえねえ。金メダルかじってるけど、あれって美味しいの?」 志貴「あれは食ってる訳じゃないから」 セイバー「シロウ、あれは――」 士郎「別に食ってる訳じゃないぞ」 |